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Tokyo Borderless Theatre Project

  • 執筆者の写真: HANAICHI
    HANAICHI
  • 3月10日
  • 読了時間: 3分

2024年11月から始動したTokyo Borderless Theatre Project(略称:TBTP)




という問いのもとに集った、若手の演出家、ファシリテーター、制作者、コーディネーターたちのプロジェクトです。


約5ヶ月間、「多文化共生」の様々な試みの講義受講から始まり、日本語教室の見学、ワークショップの試作、実演と

本当に様々なことを共に経験してきました。


先週8日メンバー13名による最終プレゼンテーションが行われ、無事全ての過程を終了しました。

この13名の出した企画の中から選ばれた複数の作品が、来年度ワークインプログレス、再来年度は作品化と

形になっていく予定です。


ドイツのデュッセルドルフ市立劇場の市民参加部門芸術監督バッサム・ガジさん、

東京芸術劇場、芸術監督の岡田利規さんをはじめ、プロデューサー陣の前で、

一緒にやってきたメンバーがそれぞれ力を出して考えた企画をそれぞれ聞いて、

本当に多様なアプローチ、アイディア、やり方があり、

最後にバッサムさんが「大きな花束を渡されたような、たくさんのアイディア」という言葉が、とても嬉しかったです。


私自身、「多文化共生」という言葉が示すものが何なのか、このプロジェクトを通し、出会い、理解しはじめたところで

日本の中で日本在住の外国籍の方や、移民の方達と協働したモデルケースが少ない中(そしてどの団体も試行錯誤、模索を重ねているなかで)

毎回メンバーや事務局の方々と、未知なる難題にこれでもか!というほどぶつかり、模索していった日々でした。


外国人の方に向けて、どのようなワークショップを行ったら良いのだろうか、

このプロジェクトが目指すところは果たしてどこなのか、

時に頭パンクしかけ、時に思いがけぬ発見をし、自分の世界が広がり、今の日本社会のことを考えたり、舞台芸術でできることは何なのだろうと考えたり。

なんでこんな大変なプロジェクトに飛び込んでしまったんだろう・・・と愕然としたことも多々。


でも、その未知なる難題に、一緒に取り組んでいった仲間たちと

様々なことを考え、ぶつかっていった日々は

振り返ると、とても充実した日々でした。


何かを生み出すことは、こんなにも大変で、こんなにもワクワクするのだと。


最終選考を経て、これからこのプロジェクトは次のフェーズへと進みます。


また皆様にお知らせすることができればと思いますので、少し気にしていただければ幸いです。



このプロジェクトに参加してから気づくようになったこと。

それは、普段の生活において、どれだけたくさんの外国籍の方々や移民の方々と共に暮らしているか、ということ。


日本というものは、様々な文化や背景を持つ人々で構成されている、ということ。


そのような背景を心に留めて、さて、私はこれから何ができるのだろう。


まだまだ、考え続けなければならない。


ひとまず、共に最初のフェーズを走り切った、尊敬する仲間たちに大きな感謝を。

みんなに出会えたこと、共に果敢に挑んでいったこと、

また一つ、大事なものを教えてもらえました。



今後も、どうぞよろしくお願いいたします!


(まだ最終の企画提出があるけれど・・・!ふぁいとー!)

 
 
 

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